![]() インバータを選定する前に、モータの各種仕様および負荷側仕様をご準備ください。 ![]() ・所要kW=Q×H×K/(6120×η×9.81)=1.27 [kW] Q:風量 400 [m3/min] H:風圧 110 [Pa] η:送風機効率 0.75 K:送風機係数 1.3 ・モータは、200V-1.5kW-4極を適用 ・負荷トルク=9549×PIM/N =9549×1.27/1710=7.092 [N・m] PIM:所要kW N:モータ回転数
![]() ![]() 計算に必要なデータを、下表に示します。 (ファンモータのデータは、ラインファンメーカから入手してください。)
![]() モータ定格電流(6.2A)×1.05=6.5A < 7.9A(VFNC3-2015Pの定格電流) より、3相200V-1.5kWのVFNC3-2015Pを仮選定します。 ![]() 以上の条件を元に必要加速時間・減速時間を算出します。 ![]() 加速時間=(0.00488+0.25)*1800/(9.56*(1.2*8.38-7.5/3)) = 6.4 [sec] 減速時間=(0.00488+0.25)*1800/(9.56*(0.2*8.38+7.5/3)) = 11.5 [sec] 上記以上の加減速時間を設定すれば、VFNC3-2015Pを適用可能です。
![]() 加速時間10秒,減速時間15秒とした場合の、各トルクは以下のようになります。 [運転サイクル例] ![]() t1区間:始動~高速時の必要加速トルク =(0.00488+0.25)*1800/(9.56*10)+0.95*7.5/3=7.1 [N・m] 0.95:機械効率 t2区間:高速時連続負荷トルク =7.5 [N・m] t3区間:高速~低速時の必要減速トルク =(0.00488+0.25)*(1800-1800*30/60)/(9.56*15*30/60)-0.95*7.5/3=0.82 [N・m] 1800*30/60:30Hz時回転数,15*30/60:60Hzから30Hzまでの減速時間 t4区間:低速時連続負荷トルク =7.5*(30/60)^2=1.88 [N・m] (30/60)^2:30Hz時の負荷トルク率 t5区間:低速~停止時の必要減速トルク =(0.00488+0.25)*(1800*30/60-0)/(9.56*15*30/60)-0.95*7.5/3=0.82 [N・m] t6区間:停止時 =0 [N・m] ![]()
![]() 頻繁に運転停止を行う場合、熱容量を考慮する必要があります。 この熱容量を検討するために、「冷却係数を考慮した二乗平均トルク<モータ定格トルク」となることを確認します。
t2,4,6区間をそれぞれ30秒とすると、 二乗平均トルク=5.26 [N・m]<モータ定格トルク となります。 ![]()
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