インバータを適用する上での注意点は? ・センサレスベクトル制御について おまかせ制御AU2=2(ベクトル制御+オートチューニング)に設定することによって、低速からモータ 特性を最大限に引き出し高い始動トルクが得られます。また、負荷の変動によるモータ回転数の変化を押 さえ高精度な運転が可能です。搬送機械・昇降機械などに最適です。
標準出荷設定では、東芝産業機器システム製 全閉外扇形( 4極, 60Hz, 200または400V)に設定されています。 インバータとモータ容量が異なる場合などは、オートチューニング実施前に以下のパラメータを設定する必要があります。 VF-S15の場合 vL: 基底周波数1 [Hz] vLv: 基底周波数電圧1 [V] F405: モータ定格容量 [kW] F415: モータ定格電流 [A] F417: モータ定格回転数 [min-1] VF-AS3Jの場合 vL: 基底周波数1 [Hz] vLv: 基底周波数電圧1 [V] F405: モータ定格容量 [kW] F415: モータ定格電流 [A] F417: モータ定格回転数 [min-1] 注:上記設定後にF400=4(モータ定数の自動計算)を実行してください。 ・精密機器(各種センサー)に注意! インバータはノイズ発生機器です。 このため、高精度のセンサーが近傍にある場合、センサーに誤動作を及ぼす場合があります。 「アプリケーションマニュアル インバータのノイズ対策について(会員サービスで無償公開)」を参照の上、ノイズの 影響を受けにくい配線方法や、万が一のノイズトラブル時の対策を行ってください。 ・高調波に注意! インバータは高調波発生機器です。 このため、同一電源系統の機器に高調波電流が流れ込み、制御系の誤動作などの悪影響を及ぼす場合があります。 また、力率改善コンデンサが設置されている場合には、力率改善コンデンサを取り外すか、直列リアクトルを挿入するなどの対策が必要です。 「アプリケーションマニュアル インバータの高調波対策について(会員サービスで無償公開)」を参照の上、 高調波対策を行ってください。 基本的には、入力リアクトルまたは直流リアクトルの設置を推奨します。 (単相100V入力用インバータには、直流リアクトルは接続できません。) |
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