各種機械の省エネルギー効果 回転数を下げても一定のトルクを必要とする機械でも、回転数低下に比例して軸動力が減少します。 油圧駆動の機械等は、商用電源駆動では常に一定の回転数で一定の動力となりますが、 製造過程において必要な動力が変化するような場合、インバータ導入により省エネルギー効果が望めます。 例えば、射出成形機やダイキャストマシンのように、形締めや射出の工程では高い油圧が必要ですが、 保圧、計量、冷却、形開の工程では低い油圧でも問題ない機械では、軽負荷時工程をインバータで回転数制御することにより、 軸動力を減少させ、省エネルギー効果を得ることができます。 ■油圧機械の省エネルギー効果例 ■射出成形機への適用事例 |
■油圧機械の省エネルギー効果例
【インバータ駆動時の省エネルギー効果,CO2削減量】
55kWの油圧機械
100%出力時効率:93%
運転時間:24時間/日×300日/年
◇商用駆動のみの所要電力量
55kW/0.93×0.52×24h×300日≒221,419kWh
◇インバータ制御の所要電力量
55kW/0.93×0.38×24h×300日≒161,806kWh
◇省エネルギー効果
221,419-161,806=59,613kWh
16円×59,613kWh=95万円/年
◇CO2削減量
0.412kg/kWh×59,613kWh=24,560.6kg/年
55kWの油圧機械
100%出力時効率:93%
運転時間:24時間/日×300日/年
◇商用駆動のみの所要電力量
55kW/0.93×0.52×24h×300日≒221,419kWh
◇インバータ制御の所要電力量
55kW/0.93×0.38×24h×300日≒161,806kWh
◇省エネルギー効果
221,419-161,806=59,613kWh
16円×59,613kWh=95万円/年
◇CO2削減量
0.412kg/kWh×59,613kWh=24,560.6kg/年
■射出成形機への適用事例
プラスチック部品用の射出成形機の油圧量を、運転パターンに応じてインバータ制御します。
【インバータ駆動時の省エネルギー効果,CO2削減量】
射出成形機:1250t(2台×75kW)
運転時間:24時間/日×300日/年
◇省エネルギー効果 <実績値>
318,125-221,875=96,250kWh → 154万円/年
◇CO2削減量
0.412kg/kWh×96,250kWh=39,655kg/年
射出成形機:1250t(2台×75kW)
運転時間:24時間/日×300日/年
◇省エネルギー効果 <実績値>
318,125-221,875=96,250kWh → 154万円/年
◇CO2削減量
0.412kg/kWh×96,250kWh=39,655kg/年
【省エネルギー効果の算出条件】
◇電力料金:16円/kWh
◇CO2排出係数:
0.412kg/kWh:電気事業における環境行動計画 2010年9月 電気事業連合会
◇電力料金:16円/kWh
◇CO2排出係数:
0.412kg/kWh:電気事業における環境行動計画 2010年9月 電気事業連合会
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