多機能・小形インバータ TOSVERT VF-S15
入力電圧クラス/容量範囲
単相 200V-0.2~2.2kW
(適用モータ:3相200V)
三相 200V-0.2~15kW
三相 400V-0.4~15kW
■共通仕様
項目 | 内容 | |
主な制御機能 | 制御方式 | 正弦波PWM方式 |
出力周波数範囲 | 0.1~500Hz設定、出荷時は出力周波数0.5~80Hzに設定、最高周波数(30~500Hz)調整可能 | |
周波数設定分解能 | 0.1Hz:アナログ入力(最高周波数100Hz時)、0.01Hz:操作パネル入力および通信指令 | |
周波数精度 | デジタル設定:最高出力周波数の±0.01%以内(-10~+60℃) アナログ設定:最高出力周波数に対して±0.5%以内(25℃±10℃) 注2) |
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電圧/周波数特性 | V/f一定、二乗低減トルク、自動トルクブースト、ベクトル演算制御、自動省エネ、ダイナミック自動省エネ制御(ファン・ポンプ)、PMモータ制御、V/f5点設定、オートチューニング機能。基底周波数(20~500Hz)1・2調整、基底周波数電圧1・2調整、トルクブースト(0~30%)1・2調整、始動周波数(0.1~10Hz)調整 | |
周波数設定信号 | 正面配置の設定ダイヤル、外部ボリューム(1k~10kΩ定格のボリューム接続可能)、0~10Vdc/-10~+10Vdc(入力インピーダンス:30kΩ)、4-20mAdc(入力インピーダンス:250Ω)。 | |
端子台基準周波数入力 | 2ポイントの設定で任意特性に設定可能。アナログ入力(VIA、VIB、VIC)に設定可能。 | |
周波数ジャンプ | 3ヶ所設定可能。ジャンプ周波数および幅の設定 | |
上限下限周波数 | 上限周波数:0.5~最高周波数、下限周波数:0~上限周波数 | |
PWMキャリア周波数 | 2.0k~16.0kHzで調整可能(標準出荷設定:12.0kHz) | |
PID制御 | 比例ゲイン・積分ゲイン・微分ゲイン、制御開始待ち時間の設定。プロセス量とフィードバック量の一致検出。 | |
運転仕様 | 加速・減速時間 | 0.0~3600秒、加速時間1・2・3の切換え、おまかせ加減速機能、S字1・2加減速パターンおよびS字量の調整、強制短時間減速、ダイナミック短時間減速 |
直流制動 | 制動開始周波数(0~最高周波数)、制動量(0~100%)制動時間(0~25.5秒)調整、緊急直流制動停止、モータ軸固定制御 | |
発電制動 | 発電制動駆動回路内蔵。制動抵抗器(オプション)を外付け。 | |
入力端子機能 (プログラマブル設定) |
正転/逆転信号、ジョギング運転信号、運転準備信号、多段速運転信号、リセット信号、等 約110種類の機能から選択し、8個の入力端子に割付け可能。シンク/ソース切換え可能。 |
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出力端子機能 (プログラマブル設定) |
周波数上限/下限リミット信号出力、低速度検出信号出力、指定速度到達信号出力、故障信号出力、等 約150種類の機能から選択し、リレー出力(FL、RY)、オープンコレクタ出力に割付可能。 |
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正転/逆転 | パネル上の"RUN"キー押しで正転、"STOP"キー押しで停止。端子台からの接点入力および通信による正転/逆転運転も可能。 | |
ジョギング運転 | JOGモードの選択により端子台からの接点入力でも運転可能。延長パネル(オプション)からも運転可能。 | |
多段速運転 | 端子台からの4個の接点入力の組合せにより、基本周波数設定+15段速度運転が可能 | |
リトライ運転 | 保護動作が働いた場合主回路素子をチェック後、自動再始動可能。最大10回(パラメータにて設定)まで設定可能。 | |
各種操作禁止設定/ |
パラメータの書き込み禁止やパネル周波数設定、パネル運転、パネル非常停止、パネルリセット、の禁止を設定可能。 4桁のパスワード設定および端子入力により、禁止設定可能。 |
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瞬停ノンストップ制御 | モータからの回生エネルギーを利用し、瞬停時でも運転継続(出荷時OFF) | |
瞬停再始動運転 | フリーラン中のモータ回転数を読み込み回転速度に合った周波数を出力することによりスムーズに再始動させます。商用運転切換えにも本機能を使用します。 | |
軽負荷高速運転 | モータの負荷を検出し軽負荷時にモータ回転速度を上げて機械の稼働効率を上げることが可能。 | |
ドゥループ機能 | 複数台のインバータで1つの負荷を運転する場合、アンバランスによる負荷の集中を防ぐ機能。 | |
オーバライド機能 | 設定された周波数指令値に対して外部入力信号による調整ができます。 | |
リレー出力信号 | 1c接点の出力、1a接点出力 注3) 最大接点容量:250Vac-2A、30Vdc-2A(抵抗負荷時、cosφ=1)、250Vac-1A(cosφ=0.4)、30Vdc-1A(L/R=7ms) 最小接点容量::5Vdc-100mA、24Vdc-5mA |
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保護機能 | 保護機能 | ストール防止、カレントリミット、過電流、出力短絡、過電圧、過電圧制限、不足電圧、地絡検出、入力欠相、出力欠相、電子サーマルによる過負荷、始動時アーム過電流、始動時負荷側過電流、過トルク、低電流、過熱、累積稼動時間、寿命アラーム、非常停止、制動抵抗器過電流/過負荷、各種プリアラーム |
電子サーマル特性 | 標準モートル/定トルク用VFモートル用切換え、モータ1・2の切換え、過負荷トリップ時間の設定、ストール防止レベル1・2の調整、過負荷ストールの選択 | |
リセット | パネルリセット/外部信号リセット/電源リセット。トリップ状態の保持とクリアの設定。 | |
表示機能 | 警報表示 | 運転中の過電流、過電圧制限、過負荷、過熱、通信異常、不足電圧、設定異常、リトライ中、上限/下限リミット |
故障原因 | 過電流、過電圧、過熱、出力短絡、地絡、インバータ過負荷、始動時アーム過電流、始動時負荷側過電流、CPU異常、EEPROM異常、RAM異常、ROM異常、通信異常、(以下は、選択可能:発電制動抵抗器過負荷、非常停止、不足電圧、低電流、過トルク、低トルク、モータ過負荷、入力欠相、出力欠相) | |
モニタ機能 | 出力周波数、運転周波数指令、正転/逆転、出力電流、入力電圧(直流部検出)、出力電圧、トルク、インバータ負荷率、モータ負荷率、制動抵抗器負荷率、入力電力、出力電力、入力端子情報、出力端子情報、過負荷選択と地域選択、CPU1バージョン、CPU2バージョン、PIDフィードバック量、モータ一次周波数、過去のトリップ原因1~8、部品交換アラーム情報、累積運転時間、起動回数 | |
過去のトリップ時の モニタ機能 |
連続トリップ回数、出力周波数、正転/逆転、周波数指令値、出力電流、入力電圧(直流部検出)、出力電圧、入力端子情報、出力端子情報、累積運転時間をそれぞれ8回分記憶 | |
周波数計出力 | メータ用アナログ出力 1mAdcフルスケール直流電流計 0-20mA(4-20mA)出力:直流電流計(許容負荷抵抗:600Ω以下) 0-10V出力:直流電圧計(許容負荷抵抗:1kΩ以上) 最大分解能:1/1000 |
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4桁7セグメントLED | 周波数表示:インバータ出力周波数 警報表示:過電流アラーム“C”、過電圧アラーム“P”、過負荷アラーム“L”、過熱アラーム“H”、通信アラーム“t” 状態表示:インバータ状態(周波数、保護機能動作原因、入出力電圧、出力電流、など)と各設定パラメータ フリー単位表示:出力周波数に対して任意の単位表示(回転数など) |
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点灯表示 | RUNランプ、MONランプ、PRGランプ、%ランプ、Hzランプでインバータの運転状態などを点灯にて表示、また、チャージランプで主回路コンデンサの充電をLED表示 | |
安全機能 | EN/IEC 61508 SIL2、ISO 13849-1 category 3 PL“d” に適合するSTO(セーフトルクオフ機能) | |
環境 | 使用環境 | 屋内、直射日光や腐食性ガス、爆発性ガス、可燃性ガス、オイルミスト、じんあい等のないこと/振動は5.9m/s2以下(10~55Hz) |
標高 | 3000m以下(1000mを超える場合は電流低減が必要) 注4) | |
周囲温度 | -10~+60℃ 注5) | |
保存温度 | -25~+70℃(輸送期間などの短時間) | |
相対温度 | 5~95%(結露および蒸気のないこと) |
注2) アナログ入力端子のバイアス、ゲインの微調整が必要です。
注3) リレー接点出力は、振動や衝撃などの外的要因により、チャタリング(接点の瞬時開閉)が発生します。特に、プログラマブルコントローラの入力ユニットに直接接続する場合は、 対策のために10ms以上のフィルタまたはタイマを設定してください。プログラマブルコントローラを接続する場合は、できるだけOUT端子をご使用ください。
注4) 1000mを超える場合、100mごとに、1%の電流低減が必要です。例えば、2000mでは90%、3000mでは80%になります。
注5) 周囲温度が40℃を超える場所で使用する場合は、インバータ上部のシールを取り外し、取扱説明書記載の電流低減を実施して使用してください。サイド・バイ・サイド設置の場合は、インバータ上部のシールを取り外して使用してください。さらに、周囲温度が40℃を超える場所で使用する場合は、電流低減が必要です。